Tego AIがClaude Codeの脆弱性を指摘
- •Tego AIがClaude Codeの脆弱性を発見し、ローカルファイルが外部攻撃者に流出する恐れがあることを公表した。
- •この脆弱性はシンボリックリンクを悪用してセキュリティ境界を回避するもので、Claude Code v2.1.xに影響する。
- •Anthropicは、同社の「フォルダを信頼する」というプロンプトがセキュリティ範囲を定義しているとし、本件を「参考情報」として分類した。
サイバーセキュリティ企業のTego AIは、Anthropicのコマンドライン型エージェンティックAIツール「Claude Code」において、ローカルファイルを無断で外部に送信できる脆弱性を公表した。リポジトリ内にシンボリックリンク(特定のファイルやディレクトリを指し示す別名)を配置することで、攻撃者はツールを誘導し、本来のプロジェクト外にある機密ファイルを読み込ませることが可能となる。開発者がリポジトリをクローンしてClaude Codeを初期化すると、ツールは警告や編集許可のプロンプトを出すことなく、自動的にリンク先を読み込み、初期リクエストにその内容を含めてしまう。
Tego AIの調査によれば、この不備はツールの起動時のメモリ読み込みプロセスに存在している。過去のCVE-2025-59829やCVE-2026-25724といったシンボリックリンク関連の脆弱性に対する修正がなされていたものの、この特定の起点については保護が不十分であった。データはユーザーがモデルと対話する前にネットワークへ送信されるため、CI環境などファイルパスが予測可能な環境下では大きなリスクとなる。
Tego AIの研究責任者であるトメル・ニヴ(Tomer Niv)は、Claude Code v2.1.xでこの挙動を確認し、2026年7月にHackerOneを通じてAnthropicへ報告したと明かした。これに対し、Anthropicは「フォルダを信頼する」というダイアログが一度承認されれば、ツールには読み取りや実行の権限が与えられるという設計方針を維持し、本報告を「参考情報」としてクローズした。Tego AIは、現在の「信頼」に基づく権限モデルでは企業レベルのセキュリティを担保するには粒度が不十分であると指摘している。
本件は、Tego AIが1週間以内に公開したClaudeエコシステムに関する2件目のセキュリティ報告である。AIエージェントの実行時セキュリティを開発する同社は、今後も企業向けシステムにおける認可の課題に関する研究を継続する方針だ。Tego AIは、AIコーディング支援ツールを機密性の高い環境に導入する際には、初期化時に付与される広範な権限範囲をセキュリティチームが十分に考慮すべきだと警告している。