Uber、社員のAIツール利用経費に月額上限を設定
Simon Willison
2026年6月4日 (木)
- •Uberは社員1人あたり、AIコーディングツール1種類につき月額1,500ドルの利用枠を設けた。
- •この予算制限は、CursorやClaude CodeなどのエージェンティックAIツールが対象となり、コスト管理を目的としている。
- •エンジニア1人あたり年最大36,000ドルのAI予算は、米国での平均年収の約11%に相当する。
Uberは、増大する運用コストを抑制するため、社員1人あたりAIコーディングツールの利用経費に月額1,500ドルの上限を導入した。Uberの広報担当者がブルームバーグ・ニュース(Bloomberg News)に語ったところによると、同社は2026年分のAI予算をわずか4か月で使い切る事態に陥っており、今回の措置で予算管理の適正化を図る。この制限は、複数のプログラミングタスクを自動実行できるエージェンティックAIソフトウェア、具体的にはCursorやAnthropic PBCのClaude Codeなどが対象となる。
1,500ドルの上限はツールごとに適用されるため、あるプラットフォームの利用枠が他のツールの使用に影響することはない。エンジニアが2種類のツールを使用した場合、1人あたりの年間支出は最大で36,000ドルに達する可能性がある。給与データサイトLevels.fyiによると、米国Uberのソフトウェアエンジニアの年収中央値は330,000ドルであり、今回のAI予算上限はエンジニアの年収中央値の約11%を占める計算になる。
これらの措置は、以前行われていた高いトークン利用を奨励する社内方針からの転換を意味する。現在のポリシーは、AI提供企業が提示する個人向けサブスクリプションモデルとも大きく異なる。AI提供企業が提示する価格体系には、大企業には適用されない補助的な料金設定が含まれることが多いためだ。Uberは個別のツール利用に上限を設けることで、AIトークンの高騰に対応し、開発ツール利用の持続可能性を確保しようとしている。