米政府、AnthropicのClaude Mythos 5提供を承認
Economic Times
2026年6月29日 (月)
- •米商務省はAnthropicに対し、100以上の信頼できる提携団体へのClaude Mythos 5提供を許可した。
- •今回の決定は、6月12日に軍事諜報と輸出懸念を理由として高度モデルの提供が一時停止されたことを受けてのものだ。
- •承認済み団体については輸出ライセンスが不要となったが、未登録組織に対する制限は維持される。
米国商務省は、Anthropicが開発するAIモデル「Claude Mythos 5」へのアクセスを、選定された信頼できるパートナー企業に許可する方針を固めた。この決定は、6月12日に政府が発令した一時停止命令を受けたものだ。当時、政府は中国やロシアなどの軍事諜報機関がモデルを悪用する懸念から、Claude Mythos 5やFable 5といった最先端モデルの運用停止を求めていた。ハワード・ラトニック(Howard Lutnick)商務長官の書簡によると、同社はその後、連邦政府と連携しセキュリティリスクの軽減措置を講じてきたという。
現在、フォーチュン500企業を含む100以上の機関や企業がClaude Mythos 5を利用できるようになった。今回の措置により、承認済みの団体およびその外国人従業員、ならびにAnthropicが直接雇用する外国人従業員に対する輸出ライセンス取得の要件が撤廃された。ただし、承認リストに含まれない組織に対する厳格な制限は引き続き適用される。現時点ではClaude Mythos 5の運用が焦点だが、Fable 5の提供ステータスについては依然として未解決であり、政府は時期未定ながらも将来的な承認に向けた調整を進めているとされる。
今回の政策転換は、新規株式公開(IPO)を控えたAnthropicと米国政府の間の緊張関係を経て実現した。Anthropicは以前、自社技術の自律型兵器システムや国内監視への転用を拒否した結果、今年に入って国家安全保障上のブラックリストに一時掲載されていた。商務省の広報担当者は、これらの一連の対応が、国家安全保障プロトコルを維持しつつ、AI分野における米国の優位性を確保するための取り組みであると述べている。