ウォルマート、社内AIツールの利用制限を導入
SupplyChainBrain
2026年6月14日 (日)
- •ウォルマートは需要急増を受け、社内AIツール「Code Puppy」にトークンベースの利用制限を導入した。
- •従業員はこれまで、スプレッドシート作成からプレゼン資料作成まで、この社内ツールを無制限に利用していた。
- •今回の調整は、全社的なAI導入に伴うコンピューティングコストの増大を管理するための企業戦略を反映している。
ウォルマートは、スタッフからの高い需要を受け、社内AIツール「Code Puppy」の利用に制限を設けた。同社は各従業員に割り当てられるデータ計算単位である「トークン」に上限を導入し、運用コストの適正化を図っている。かつてはスプレッドシートやプレゼン資料の作成支援を行うこの社内ツールへ無制限にアクセスが可能だった。
Code Puppyは、広範な事業運営にAIを統合するというウォルマートの戦略の一環である。同社はこのAIエージェントに加え、ChatGPTやClaudeといった外部のAIプラットフォームへのアクセスも継続している。広報担当者は、AIツールを用いた価値創造を促進し、実験と問題解決のバランスを維持することを目指していると述べた。
この動きは、AI技術の拡大に伴う財務上の現実を直面する大企業の傾向を反映している。企業はデータ処理に伴うコストを管理するため、利用状況を監視し予算を調整するケースが増えている。ウーバー・テクノロジーズのように年間AI予算を数か月で使い果たす事例も報告されており、多くの組織が提供するAIサービスの縮小や見直しを余儀なくされている。
ウォルマートは、サプライチェーン管理や顧客の買い物体験を含む小売エコシステム全体へのAI導入に注力し続けている。アーカンソー州ベントンビルに拠点を置く同社は、ワークフローへの新技術の財務的・運用的統合と並行し、低価格と迅速な配送による小売部門での競争力維持を重視する姿勢を維持している。